ヘルプデスクに役立つ資格6選!資格取得メリットや学習方法も解説

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ヘルプデスクのスキルアップに役立つ資格はある?

ヘルプデスクが資格を取得するメリットはあるの?

おすすめの学習方法が知りたい

ヘルプデスクの仕事は、IT知識だけでなく対応力や問題解決力が問われる職種です。現場では幅広いスキルが必要となり、資格を取得すると、客観的にスキルを証明できます

しかし、複数の資格があるため、どのような資格を取得すればキャリアに直結するのか迷う人も少なくないでしょう。

この記事では、ヘルプデスク業務に直結するおすすめの資格6つと取得するメリット、学習方法について解説します。

記事を読めば、どのような資格を取得するべきかが明確になります。

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目次

ヘルプデスクに役立つ資格6選

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ヘルプデスクに役立つ資格は、以下のとおりです。

それぞれ詳しく解説します。

ITパスポート | 基礎IT知識を証明できる国家資格

ITパスポートは、情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験で、ITの基礎知識を広く学べる資格です。

ITパスポートを取得するメリット
  • IT全般の基礎知識を幅広く網羅できる
  • 履歴書に書ける国家資格で、採用担当者の信頼を得やすい
  • 業務で必要なIT用語や概念を理解し、ユーザー対応がスムーズになる

IT業界未経験者や異業種からの転職者にも受験しやすく、業務に必要なITリテラシー・経営知識・セキュリティ基礎を身につけられます。

試験は通年で実施され、パソコンによるCBT方式のためスケジュールを柔軟に組めます。ヘルプデスク業務に必要なIT基盤の理解を固めたい人に最適です。

基本情報技術者試験 | ITエンジニアの登竜門となる国家資格

基本情報技術者試験は、IT業界での標準的な基礎スキルを証明する国家資格です。

基本情報技術者試験を取得するメリット
  • IT全般の知識と技術を体系的に習得できる
  • 技術者としての基礎力を客観的に証明できる
  • 障害対応や原因切り分けの精度が向上し、業務の質が高まる

プログラミング、ネットワーク、データベース、アルゴリズムなど、実務に直結する知識を体系的に学べます

ヘルプデスク業務でも、トラブルの原因を技術的に分析する力や、システム担当者との円滑な連携に役立ちます。

ITパスポートと比較すると試験難易度が高めですが、基礎技術を確実に習得している人材として企業からは評価されやすくなるでしょう。

システムエンジニアなどより専門的な職種へのキャリアアップを考えている人におすすめです。

応用情報技術者試験 | 高度なIT戦略・マネジメント力を証明

応用情報技術者試験は、IT戦略立案やプロジェクトマネジメント、セキュリティ管理など高度な知識を問う国家資格です。

応用情報技術者試験を取得するメリット
  • IT戦略やマネジメント力を証明し、管理職候補として評価されやすい
  • 業務改善やセキュリティ強化の提案力が向上する
  • 年収アップ・キャリアアップにつながる

システム全体の構成や業務プロセスを理解し、改善提案やリスク管理ができる人材であることを証明できます。

ヘルプデスク業務においても、単なる障害対応にとどまらず、根本的な改善策や運用効率化の提案が可能になります。

情報セキュリティマネジメント試験 | 情報セキュリティの専門知識を証明

情報セキュリティマネジメント試験は、企業の情報資産を安全に守るための知識と管理能力を証明する国家資格です。

情報セキュリティマネジメントを取得するメリット
  • セキュリティ対策の実務知識を習得し、リスク低減に貢献できる
  • 情報漏えい防止や法令遵守の観点から企業内での信頼度が向上する
  • ヘルプデスクからセキュリティ担当やSOC業務へのキャリアパスが開ける

資格取得を通じて、個人情報保護、アクセス制御、脅威分析、インシデント対応など、現場で即活用できるセキュリティ知識を体系的に習得できます。

ヘルプデスクはパスワードリセットやアクセス権設定など、日常的にセキュリティ関連の業務をおこなうため、取得することでユーザー対応における信頼度を向上させられるでしょう。

サイバー攻撃のリスクが高まる現代において、企業からの評価が高い資格です。

MOS スペシャリスト | Office操作スキルを実務レベルで証明

MOS(Microsoft Office Specialist)は、Word、Excel、PowerPointなどのOffice製品を実務レベルで活用できるスキルを証明する国際資格です。

MOSスペシャリストを取得するメリット
  • Office製品の操作スキルを国際的に証明できる
  • ユーザーからのOffice関連の問い合わせ対応力が向上する
  • 短期間で実務に直結するスキルを習得でき、即戦力として評価される

ヘルプデスクでは、Officeソフトの操作方法やトラブルに関する問い合わせが多く寄せられます。MOSを取得しておくと、迅速かつ的確にユーザーをサポートでき、業務効率の向上にも直結します。

試験は随時受験可能で、短期間の集中学習でも合格を狙いやすいため、即効性のあるスキルアップが可能です。

CCNA | ネットワーク構築・運用スキルを国際的に証明

CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、Cisco社が認定する国際資格で、ネットワーク構築・運用・トラブルシューティングのスキルを証明できます

CCNAを取得するメリット
  • 国際的に通用するネットワークスキルを証明できる
  • 障害対応力が向上し、業務の信頼性と迅速性が高まる
  • ネットワーク・インフラ分野へのキャリアチェンジが容易になる

ヘルプデスク業務においても、ネットワーク障害の一次切り分けや原因特定に役立つため、対応のスピードと精度が向上します。

世界的に認知度が高く、ネットワークエンジニアやインフラ部門へのキャリアパスを目指す場合にも有効です。

ヘルプデスクが資格取得するメリット

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ヘルプデスク担当者が資格を取得するメリットは、以下のとおりです。

それぞれ詳しく解説します。

スキルを客観的に証明できる

資格は、自己申告ではなく第三者機関が認定するため、取得しておくことでスキルを客観的に証明できます

転職活動の際は、資格を取得しておくことで、ヘルプデスクに必要なIT知識・スキルが身についていると判断してもらいやすく、採用される確率が高まります。

ITパスポートや情報セキュリティマネジメント試験など、比較的難易度の低い資格から挑戦し、スキルアップを目指すことがおすすめです。

最新のスキルを身につけられる

資格試験は、最新の知識や技術動向を反映して問題が出題されます。そのため、資格取得の学習を通じて業務に直結する最新スキルを効率的に習得できます

ヘルプデスクでは、OSやアプリケーションのアップデート、セキュリティの新手法、クラウドサービスの進化など変化が激しい領域に対応しなければなりません。

資格取得を通じて、最新情報を体系的に学べるため、日常のトラブル対応の質を向上させられます。

トラブル対応の質が向上すると、ユーザー満足度の向上にもつながります。

資格手当が支給される可能性がある

多くの企業では、業務に直結する資格を取得した社員に対して「資格手当」を支給する制度があります。金額は資格や企業規模によって異なりますが、月額数千円から数万円が支給される例も少なくありません。

資格手当は給与アップに直結するだけではなく、学習のモチベーションを保つためにも効果的です。

また、一度資格を取得すれば継続的に手当が支給される場合もあり、年収アップに期待できます。

ヘルプデスクが身につけておくべきスキル

ヘルプデスクが身につけておくべきスキルの画像

ヘルプデスクが資格取得を通じて身につけておくと便利なスキルは、以下のとおりです。

それぞれ詳しく解説します。

OSに関する操作スキル

ヘルプデスクでは、WindowsやmacOS、場合によってはLinuxなど、複数のOSに関する基本操作とトラブル解決方法を理解していることが必須です。

OSに関する知識があれば、起動不良、ドライバ不具合、更新プログラムの適用など、現場で発生しやすい問題を迅速に解決できます。

また、ショートカットキーや設定画面の構造を把握しておくことで、リモートサポートや電話対応でもスムーズに案内できます。

ビジネスマナー

ヘルプデスクは社内外のユーザーと直接やり取りするため、適切なビジネスマナーが欠かせません。電話応対やメール文書の作成、来客対応など、基本的な礼儀作法を身につけることで、信頼関係を構築しやすくなります。

特にクレームや緊急対応時には、落ちついた言葉遣いと冷静な対応が状況の悪化を防ぎます。

また、報連相(報告・連絡・相談)の徹底や、相手の立場に配慮したコミュニケーションは、業務の円滑化のためには必要です。

コミュニケーションスキル

ヘルプデスクでは、専門知識があっても相手に正しく伝えられなければ問題解決はできません。ユーザーの知識レベルや状況に応じて、専門用語をかみ砕き、わかりやすく説明する力が必要です。

また、相手の話を最後まで聞き、要点を正確に把握する傾聴力も重要です。ヒアリング力が優れていると、的確な解決策を提示でき、無駄なやり取りを減らせます。

ネットワーク・サーバーの知識

ヘルプデスクでは、社内LANやインターネット接続、メールサーバーやファイルサーバーなど、ネットワーク・サーバーに関する基礎知識が求められます。

ネットワーク・サーバーに関する知識・スキルが備わっていると、通信障害や接続不良などの一次切り分けが可能となり、原因を迅速に特定することが可能です。

また、IPアドレス設定や権限管理の仕組みを理解しておくことで、他部門へのエスカレーションもスムーズになります。

特定製品の知識・スキル

ヘルプデスク業務では、社内で利用している特定のソフトウェアやハードウェアに関する深い知識が求められます。

たとえば、業務システム、グループウェア、会計ソフト、専用端末などの仕様や操作方法についてです。

入社するまでは、どのようなシステムを使用しているかわからないことが多いですが、ヘルプデスクとして活躍するためには特定製品の知識・スキルが必要になることも覚えておきましょう。

ヘルプデスクの資格取得学習には「情シスカレッジ」がおすすめ

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情シスカレッジの特徴
  • ヘルプデスクに必要なIT知識・スキルを動画で学習できる
  • 最新トレンドの研修が次々に更新される
  • マイクロラーニング形式なのでスキマ時間で学習できる

情シスカレッジは、企業のIT担当者に必要な知識・スキルを動画で学習できるeラーニングサービスです。

ネットワーク・サーバーやセキュリティに加え、AIやクラウドといった最新トレンドの研修を取り扱っており、ヘルプデスクのスキルアップに役立ちます。

動画はマイクロラーニング形式を採用しており、1〜10分程度の動画を電車の移動や休憩時間など、スキマ時間に利用することが可能です。

ヘルプデスクの資格取得にもつながる研修であるため、効率よく勉強したいと考えている人は、ぜひ情シスカレッジを利用してみてください。

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ヘルプデスクにおすすめの資格に関するよくある質問

ヘルプデスクがやめとけと言われる理由は?

ヘルプデスクがやめとけと言われる理由として多いのは、以下のとおりです。

ヘルプデスクがやめとけと言われる理由
  • クレームやトラブル対応による精神的ストレスが大きい
  • 専門的なスキルが磨かれにくい

代表的なのは、クレームやトラブル対応の精神的負担が大きいこと、同じような問い合わせが繰り返される単調さ、そしてスキルを意識的に磨かないとキャリアの幅が広がりにくいことです。

ただし、資格取得やスキルアップに積極的に励むことで、ヘルプデスクでも専門スキルを高めることは可能です。

ヘルプデスクは未経験からでも転職できますか?

ヘルプデスクは、IT業界の中でも未経験から挑戦しやすい職種の一つです

業務の多くはマニュアルや手順書に沿って進められるため、入社後の研修やOJTで必要なスキルを習得できます。

ただし、パソコン操作やOfficeソフトの基礎知識があると、対応スピードと習熟度が格段に上がります。

また、ITパスポートやMOSなどの初級資格を事前に取得しておくと、採用担当者に「学ぶ姿勢と基礎知識がある人材」として評価されやすくなります。

ヘルプデスクの平均年収はどのくらいですか?

求人ボックスの調査によると、ヘルプデスクの平均年収は約389万円と報告されています。

国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、日本全体の平均年収は460万円です。

調査結果から、ヘルプデスクの平均年収は全国平均と比較して低水準であるといえるでしょう。

しかし、年収は785万円程度までと幅が広いため、勤務先や経験・スキルによって大きな差があるといえるでしょう。

まとめ | ヘルプデスクは資格取得を通じてスキルアップしよう

ヘルプデスクは、日々の問い合わせ対応を通じて多様なIT知識と対応力を磨ける職種です。

しかし、経験だけに頼ると評価やキャリアの広がりに限界が生じることもあります。そこで効果的なのが資格取得です。

ITパスポートやMOSなどの基礎資格で土台を固め、基本情報技術者やCCNAなどの専門資格でステップアップすることで、市場価値を高められます。

資格はスキルの客観的証明となり、転職・昇進・年収アップのチャンスを広げるのに役立ちます。

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