pingとは?意味・使い方やping以外のコマンドをわかりやすく解説

インターネットの接続が遅い
サーバーやWi-Fiに繋がらず、原因が分からず困った経験がある
pingが具体的にどのようなコマンドなのかがわからない
ネットワークトラブルは突発的に発生しますが、原因がわからなければ、業務に大きな支障が出てしまいます。そこで役立つのが、ネットワークの疎通を確認するコマンドであるpingです。
pingを使用して接続したいサーバーやWi-Fi機器へ接続確認をおこなえば、ネットワーク障害の原因を探ることができます。
この記事では、pingの意味から実行方法、結果の読み取り方、さらにping以外のコマンドまでまとめて解説します。
pingとはネットワーク疎通を確認する基本コマンド

pingとは、ネットワーク上の相手先に信号を送り、応答が返ってくるかを確認するための基本的なコマンドです。
通信経路が正しく機能しているかを素早く判断できるため、ネットワークトラブルの切り分けに欠かせません。
たとえばインターネットが繋がらない場合にpingを実行すれば、原因が回線にあるのか、機器設定にあるのかを確認できます。
シンプルな操作で実行できるため、IT部門の担当者だけでなく、一般ユーザーにとっても役立つ診断手法です。
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pingコマンドの実行方法
pingコマンドは、WindowsやLinuxといった主要なOSに標準搭載されており、特別なツールを導入しなくてもすぐに利用できます。
ここではWindowsとLinuxそれぞれの実行方法を具体的に紹介します。
Windows | コマンドプロンプトから実行

Windows環境でpingを使う場合は、「スタート > cmdを入力」でコマンドプロンプトを開きます。コマンドプロンプトが開いたら、以下のように入力しましょう。
コマンド例:ping www.google.com
エンターキーを押すと、指定したサーバーへ信号が送られ、応答が返ってくるかどうかが表示されます。
また、ping -t www.google.com と入力すると、停止するまで連続で実行されるため、ネットワークの安定性を長時間監視する際に便利です。
停止する場合は「Ctrl + C」で終了します。
Linux | ターミナルから実行
Linux環境では「ターミナル」を起動し、同じように ping www.google.com と入力します。Linuxの特徴は、Windowsと異なりデフォルトではpingが止まらず、ユーザーが明示的に終了するまで継続する点です。
また、送信回数を制限したい場合は「-c」オプションを利用します。例えば次のコマンドを入力すると、5回だけpingを実行して結果をまとめて表示します。
コマンド例:ping -c 5 www.google.com
このようにLinuxではオプションを柔軟に組み合わせて利用できるため、ネットワーク診断の現場で広く使われています。
ping以外にネットワークトラブルシューティングに活用できるコマンド

pingは疎通確認の際に便利ですが、原因をより深く調べたい場合には補助的なコマンドの活用が有効です。
特に「通信経路を調べる」「DNSの不具合を確認する」といった場面では、pingだけでは情報が不十分です。そこでよく使われるのが「tracert」と「nslookup」です。
ここでは、ping以外にネットワークトラブルシューティングに活用できるコマンドについて解説します。
tracert
tracert(Linuxではtraceroute)は、パケットが目的地に届くまでの経路を調べるコマンドです。
ネットワークは複数のルーターやサーバーを経由して通信しているため、どの地点で遅延や切断が発生しているのかを特定するのに役立ちます。
コマンド例:tracert www.google.com
tracertを実行すると、通過したルーターのIPアドレスや応答時間が一覧表示されます。社内ネットワークに問題があるのか、外部回線で遅延が発生しているのかを切り分けることが可能です。
nslookup
nslookupは、ドメイン名からIPアドレスを調べたり、逆にIPアドレスからドメイン名を確認したりするためのコマンドです。通信できない原因がDNSにあるかどうかを調べるときに非常に有効です。
コマンド例:nslookup www.google.com
正しく応答が返ってくればDNSは正常ですが、結果が返らない場合は設定ミスやDNSサーバーの障害が考えられます。
また、nslookupは使用しているDNSサーバーの情報も確認できるため、名前解決に関連する原因特定の際に役立ちます。
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まとめ | pingはネットワーク不具合を切り分ける便利なコマンド
pingは、ネットワークが正常に機能しているかを確認できるネットワーク障害児に役立つコマンドです。応答時間やパケット損失率を見れば、通信の品質まで把握できます。
また、tracertやnslookupと組み合わせれば、問題の発生箇所やDNSの異常をより正確に特定できます。
ネットワーク障害は業務の停滞や生産性低下に直結するため、まずpingを実行して現状を確認することがトラブル解決につながるでしょう。