トンネリングとは?データ通信を安全に行うための仕組みをわかりやすく解説

社内ネットワークから安全にデータをやりとりしたい
VPANやセキュアな通信の仕組みがよくわからない
トンネリングってどのような仕組みなの?
このような悩みを抱える人も少なくありません。近年、テレワークやクラウド利用が加速し、外部ネットワークとの安全な通信が不可欠となりました。
現在、多拠点での運営には多くの場合VPNが使用されており、データを安全にやり取りするための仕組みのひとつがトンネリングです。
この記事では、VPNで安全な通信を実現するトンネリングの仕組みと用途について、初心者にもわかりやすく解説します。
トンネリングとは?データを第三者に見られず送信するための通信技術

トンネリングとは、外部から通信内容を読み取られないようにするためにインターネット上に仮想的なトンネルを構築するネットワーク技術です。
インターネットのような公共のネットワーク上で、企業の機密情報や個人情報を安全にやり取りする際に利用されます。
データを隠して送る仕組みにより、盗聴や改ざんのリスクを大幅に低減しており、VPNや企業間で安全なデータのやり取りをおこなう場合に欠かせません。
トンネリングに関するよくある質問
IPトンネリングとは?
IPトンネリングとは、IPパケットの中に別のIPパケットを包んで送信する仕組みです。
特にIPv6とIPv4など、異なるIPバージョンを接続する際に多く利用されます。具体例としては、IPv6対応の端末からIPv4しか使えないネットワークに接続する場面が挙げられます。
IPv6のパケットをIPv4パケットで包み込んでトンネリングすれば、互換性のないネットワーク同士でも通信が可能です。
トンネリングとカプセル化の違いは?
トンネリングとカプセル化の違いは、以下のとおりです。
項目 | トンネリング | カプセル化 |
---|---|---|
定義 | 仮想的な通信経路(トンネル)を構築する技術 | データを別のプロトコルで包む処理 |
範囲 | 通信経路全体の構成を含む | 通信パケットの一部に関する処理 |
目的 | 安全な経路の確保、アクセス制御など | 通信内容の秘匿、誤送信防止など |
結論として、トンネリングのなかでカプセル化が使用されているといえるでしょう。
まとめ | トンネリングはVPNやセキュリティ対策に欠かせない通信技術
トンネリングは、インターネットを利用した通信において、セキュリティとプライバシーを守るために欠かせない技術です。
VPNや拠点間接続などで広く使われており、安全なデータ送信・受信の土台として、多くの企業や組織に導入されています。
トンネリングの基礎知識を確認し、今後の学習や業務に活かしましょう。